情報発信の実例

まだインターネットが普及する前の話です。
私は工業模型を制作する仕事についていました。

依頼されたサンプルはメッキ仕上げでしたが、いつもお願いする外注さんのメッキ加工では厚みがありすぎて寸法交差を越えてしまい困っていました。

電話帳や知り合いに紹介してもらったメッキ加工のできる工場を探し、片っ端から電話をして事情を説明して加工できる新規外注を探しました。「やっとミリではなくミクロン単位で加工ができる工場を見つけて「何ミクロンのせたらいいのか?」と言ってくれた工場長さんの言葉は今でも忘れません。

加工賃は高めでしたが、私は交差のあるメッキ加工はすべてそこに依頼するように購買担当にお願いしました。

あの時インターネットがあったらな….この話を思い出す度にそう思います。
しかし、そのメッキ工場がその加工技術をインターネットに公開していなければ、何も起こりません。

ちなみにその時もらった会社案内にはその特殊技術は一言も載っていませんでした。
その職人さん達にとっては当たり前の事だったんです。

あなたにとっては当たり前の事でも、その情報を探している人にとっては大きな意味があります。
情報を発信しなければ何も変わりません。

そんな昔話です。

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